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高橋 知之*; 天野 光; 内田 滋夫*; 池田 浩*; 松岡 俊吾*; 林 寛子*; 黒澤 直弘*
環境衛生工学研究, 17(3), p.340 - 344, 2003/07
陸域生態圏に付加された放射性物質等の環境負荷物質による環境影響を評価するため、日本原子力研究所は、パーソナルコンピュータ上で環境負荷物質の挙動を予測できる計算コードMOGRA (Migration Of GRound Additions)を開発した。MOGRAを用いて陸域生態圏における環境負荷物質の挙動を解析・予測するためには、土地利用形態等に即した種々のテンプレートが必要であり、本研究ではこれらのテンプレートの整備を行った。また、本研究で整備したテンプレートを使用して圃場系に付加されたセシウムの挙動に対し、稲等への移行に関し評価解析を実施した。
木内 伸幸; 加藤 正平
環境衛生工学研究, 8(3), p.133 - 138, 1994/00
放射性物質で汚染した海岸沿岸部における土地再利用等の安全性評価の精度向上に資することを目的として、重建設機械運転によって発生した粉塵からの内部被ばく評価のための発塵実験を実施した。バケット容量0.4mのパワーショベル1台を用い、2時間の掘削作業あるいは走行によって粉塵を発生させた。操縦席近傍の空気中粉塵濃度は、掘削発塵において、0.25~1.4mg/m、走行発塵において、0.93~5.1mg/mの範囲の値が得られた。掘削域周辺および走行域周辺の空気中粉塵濃度の測定結果から、粉塵濃度の空間分布に関する実験式を求めた。実験式から、掘削域あるいは走行域周辺の最大濃度は、0.1mg/m前後と推定された。また、被ばく評価においては、重機操縦者に着目する必要性が認められた。
島田 幸司*; 徳永 興公; 新井 英彦; 橋本 昭司
環境衛生工学研究, 7(3), p.177 - 182, 1993/07
従来から工業プロセス等に応用されてきた電子ビームを用いた環境保全技術は、排煙、廃水、下水汚泥処理の分野で注目を集めつつある。そこで、これらの技術の現状及び将来展望を紹介する。
釈迦郡 翔太*; 村井 智瑛*; 木本 成*; 松井 康人*; 米田 稔*; 廣内 淳
no journal, ,
屋内退避による内部被ばくの低減効果は多くの因子に影響される。家屋内での放射性物質の沈着率と空気の交換率(換気率)は被ばく低減係数に大きな影響を与える。本研究では、戸建住宅で室内外のエアロゾル濃度と二酸化炭素濃度を連続測定し、粒子状物質の家屋内での沈着率と換気率を導出した。
高原 省五; Pratama, M. A.*; 池上 麻衣子*; 福谷 哲*; 米田 稔*
no journal, ,
福島第一原子力発電所事故で汚染されたイノシシ肉に含まれるCs-137の胃腸管吸収率を実験的に評価した。イノシシは2017年12月に帰還困難区域内で捕獲した。イノシシの3部位(ロース, バラ, モモ)に対して、口腔, 胃及び小腸での消化プロセスを模擬して実験を行った。実験には、Minekus他によるin vitro digestion法を採用した。実験の結果、小腸の模擬液中にはイノシシ肉中のCs-137の89%3%が抽出されており、肉中の約9割が小腸から吸収される可能性のあることがわかった。